歯周病
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perio 歯を支える歯ぐきの治療
虫歯治療は歯の治療であるのに対し、歯周治療はその歯を支える歯ぐきに行う治療です。歯周病は大変広く蔓延している病気であり、悪化すれば歯を失ってしまいます。初期に自覚症状がないため、歯科医院で定期的にチェックを受けることが大切です。
ふじみ野市・富士見市の歯医者「すじの歯科クリニック ふじみ野」では、歯周治療における施術を日本歯周病学会の認定歯科衛生士が担当します。どうぞ当院にお任せください。
世界でもっとも患者数が多い歯周病
歯周病は、初期症状がほとんどないまま歯を支えている骨を壊していく病気です。放置すれば、支えを失った歯が自然に抜け落ちてしまうこともある恐ろしいものなのです。ギネスブックには歯周病について、次のような記載があります。
「全世界でもっとも患者の多い病気は歯周炎などの歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に侵されていない人間は数えるほどしかいない。」
事実、日本人が歯を失う原因でもっとも多いのが歯周病だということもわかっています。さらに近年では、歯周病菌は血液を介して全身へと運ばれ、糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎、早産など、全身に関する病気の原因やリスクになることもわかってきました。
今すぐできる!歯周病30秒チェック
歯の健康を保つためには、歯周病の早期発見が鍵です。30秒の簡単セルフチェックをしてみましょう。
- 寝起き、お口の中が粘つき不快感がある
- ブラッシングをすると出血することがある
- 食べ物が歯の間に詰まることが多い
- 口臭が気になる
- 寝起き、お口の中が粘つき不快感がある
- ブラッシングをすると出血することがある
- 食べ物が歯の間に詰まることが多い
- 歯を噛み絞めると痛みを感じることがある
- 歯ぐきから出血することがある
- 歯ぐきが赤や紫色で腫れている
- 歯ぐきが下がり、歯の根元のほうまで見えている
- 歯ぐきに違和感がありムズムズする
- 歯ぐきから膿が出ることがある
- 指や舌で歯を前後に押すと歯がグラグラする
チェックはいくつありましたか? 1つでもチェックがあった方は、歯周病の可能性があります。歯周病は痛みや腫れなどの症状が出た時には、かなり進行しているケースも少なくありません。チェック項目に心当たりがある方は、早めに歯科医院へ相談されることをおすすめします。
歯周病の進行度合いと治療方法
歯の健康を保つためには、歯周病の早期発見が鍵です。30秒の簡単セルフチェックをしてみましょう。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
症状 | 治療方法 | |
---|---|---|
歯肉炎 | ・ブラッシング時に出血する ・まだ痛みはない |
・毎日の適切なブラッシング ・歯科医院でのメインテナンス |
軽度歯肉炎 | ・歯ぐきが赤みを帯びている ・ブラッシング時に出血する ・痛みがないことが多い ・歯と歯にすき間ができる ・ときどき腫れやかゆみを感じる |
・歯科衛生士による施術 ・定期的な再評価 |
中等度歯肉炎 | ・歯が長く見える ・歯根が露出することがある ・歯と歯のすき間が大きくなる ・歯が移動することもある ・歯がグラつくことがある ・口臭が強いと感じる |
・歯科衛生士による施術 ・定期的な再評価 |
重度歯肉炎 | ・歯ぐきがブヨブヨし、ひどく腫れる ・血や膿が出る ・歯がグラグラする ・強い痛みを感じる ・口臭が強くなる |
・歯科衛生士による施術 ・歯周外科治療 ・進行がひどい場合は抜歯することもある |
歯を失わないための歯周治療
当院では、歯周病をしっかり治すためのアプローチをすべて行っています。まずきちんと検査を実施。そして、治療へのモチベーションアップに時間をかけています。なお治療は、患者さんのご希望を考慮して進めていきます。
検査の目的は、「よい」「悪い」をはっきりさせること。現状をご説明し、歯科衛生士がするべき施術や患者さん自身が行うことについてお伝えします。治すためにできることはすべて行い、もし外科処置が必要となった場合にはご提案します。可能なかぎり、あいまいな状態で治療を終えることはしません。たとえ軽度であっても、歯周病が進行中と思われる状態で放置することはありませんのでご安心ください。ただしどこまで行うかは、患者さまとご相談し、ご希望をうかがった上で決定します。
歯周病は再発しやすい病気です。当院では、治療後にも良好な状態を保つためのメインテナンスを重視しています。
歯科衛生士による歯周治療の施術
当院では歯周治療における施術を、歯科衛生士が行っています。歯周治療において当たり前のことを、余すことなく、普通にしっかりと行っているといえます。
歯科衛生士に対する教育に力を入れている当院では、歯周治療に携わる歯科衛生士の人数が多いのが特徴です。日本歯周病学会の認定歯科衛生士も在籍しており、歯周治療の教育・実施体制が整っています。なお勉強会は院内にて週1回以上行っています。
歯科衛生士が行うのは単なるクリーニングではなく、歯周病を改善させるための施術です。必要に応じ歯科医師と相談・検討しながら進めていきますので、難しい状態にも対応が可能です。当院の歯科衛生士に、安心してお任せください。
歯周治療の流れ
STEP01 歯科衛生士による歯周精密検査
現在のお口の状態を把握するため、歯周精密検査、口腔内写真撮影を行います。時間をかけてしっかり検査し、「よい」「悪い」をはっきりさせます。
STEP02 歯科衛生士による病状の把握・ご説明
検査結果をもとに、現在の病状やこれから必要になる診療などについて、歯科衛生士がご説明します。歯周治療の施術は基本的に歯科衛生士が行いますので、まず歯科衛生士が現状を正しく理解し、患者さんにお伝えすることが大事だからです。
患者さんご自身で行うブラッシングや定期的な通院・メインテナンスの必要性を十分にご理解いただく。これが、今後の治療の成功の鍵となるため、とても大事なステップです。
STEP03 治療計画のご説明・患者さんのご納得
当院では必ず、患者さんに治療計画を丁寧にご説明しています。現状と、治療の必要性・意義をご理解いただくためです。患者さんと十分にご相談を重ね、ご納得いただいてから治療に入ります。
STEP04 歯科衛生士による施術
TBI(ブラッシング指導)、PMTC(専用器具でプラークを除去する処置)、スケーリング・ルートプレーニング(専用器具で歯石などを除去する処置)を行い、症状の改善を図ります。
STEP05 再評価
再評価を行い、病状が改善しているか、引き続き治療が必要かを判断します。ここでメインテナンスに移行できることもあります。さらに治療が必要であれば、STEP03を再度行うか、さらに外科手術や抜歯、補綴(ほてつ)手術処置が必要な場合には、歯科医師による治療をします。
STEP06 歯科医師への引き継ぎ
歯周病が進行しており、歯科医師による治療が必要と判断した場合には、歯科衛生士から歯科医師へ引き継ぎます。検査結果や病態を共有して今後の治療計画を提案し、歯科医師・歯科衛生士間で相談した上で治療計画を決定します。
STEP07 歯周外科治療(歯科医師、歯科衛生士)
STEP08 再評価
再評価を行い、病状が改善しているか、引き続き治療が必要かを判断します。
STEP09 メインテナンス
治療が終了したら、歯科衛生士によるメインテナンスを継続していきましょう。必要に応じて歯科医師も診療します。歯周病は再発しやすい病気のため、当院では治療後の良好な状態を保てるよう予防のためのメインテナンスを重視しています。
当院の歯周外科治療
フラップ手術
スケーリング・ルートプレーニングをしても除去しきれなかった、歯周ポケットの奥深くにあるプラーク(歯垢)や歯石、感染した歯肉組織を、歯肉を切開してきれいに取り除く外科的処置です。除去後には、歯肉をもとに戻して縫合します。
基本治療段階となる歯科衛生士による施術で改善できない場合には、状況に応じてこのような歯周外科手術が必要です。
再生療法
歯周病の悪化によって失われてしまった歯周組織を再生させる治療法を、「歯周組織再生療法」といいます。通常、破壊された顎の骨や歯根膜といった歯周組織が自然に快復することはありません。そこで、これらの回復を期待して用いるのが再生療法です。
再生療法には、特殊な膜を応用した「GTR法」と、再生に有効な成分が含まれたゲル状の液体を用いる「エムドゲイン法」「リグロス法」があり、患者さんの状態に適した方法を採用します。
「歯周治療が終われば完了」ではありません
「歯周病の治療が終わればもう安心」と思われる方が多いのですが、それは大きな間違いです。なぜなら、治療することで歯周病は治りますが、再発する可能性がとても大きい病気だからです。治療が終わったタイミングが「予防」の始まりです。適切な間隔で定期検診を受け、常に予防に取り組むことが大切です。
予防とは、ただ単に定期的に歯のクリーニングをすればよい訳ではありません。すじの歯科クリニック ふじみ野では、本当の予防をしっかりと行います。そのために、お一人おひとりの治療の経過や定期検診時の検査結果を、きちんと記録していくことが重要と考えています。記録をすることで、定期検診の際に変化を見逃さず、必要に応じて必要な処置を行うことができます。
いつまでも健康な口腔を維持することは、生涯に渡って豊かな人生を送るのにとても大きな意味を持ちます。すじの歯科クリニック ふじみ野は、「予防」を通じ、健康をサポートすることで「患者さんと一生のお付き合い」を目指しています。